事実唯真
「私の療法は、『事実唯真』『事実にあらざれば真にあらず』ということを、最も大事とする教え方であります。」
私たちは普段の生活で、事実に即して生活していると誰もが思っている。しかし、よくよく振り返ってみると、私たちはまだ起きてないことに悩み、そして通り過ぎた過去を悔やむということが多々ある。このような苦悩は「事実」そのものではない。
「今」この現実には存在していないものに過ぎないのである。しかし、このような事実でないものに私たちはいつも振り回される。これを「妄想」と言っても差し支えない。
この「妄想」の世界を出て、事実そのものの、ありのままの世界、今ここにある現実に向かい合うことが幸福に生きるために最も重要な要素である。