神は絶対者であるがゆえに

神は絶対者であるがゆえに私が相対的な立場にあるときには姿を表さない。

ゆえに、私が絶対的に自己をなくした時にその姿を表される。

私が強くなれば、神は遠ざかり、私が小さくなれば神は近くなる。

神が絶対者として存在できる理由は絶対的に自己を否定しているからである。

 

西田幾多郎哲学論集〈2〉論理と生命 他4篇 (岩波文庫)

西田幾多郎哲学論集〈2〉論理と生命 他4篇 (岩波文庫)