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初一念を大切にする

 人間の心の中は誰でも初一念と二念の対話によって成り立っている。初一念とは無意識からやってきて、二念は自我を中心としている。この二念の中に分別が働いているのである。心を病む人の陥ってるパターンが初一念で湧き出してくる思いを二念で打ち消し、思考を挟んでしまう。

 例えば、何か不安な気持ちが湧いてくる。または憂鬱な気持ちが湧いてきたり、怒りが湧いてきたり、寂しさが湧いてくるかもしれない。これは初一念として純粋な無意識からくる自然な働きだ。

 しかし、次の二念でその一念を自分の理性を使って操作してしまう。そうするとどんどんどんどん思考の終わらない分別が始まってしまう。頭を使ってなんとかその感情の原因を探ったり、答えを出そうとする。

 一度答えを出して安心するも、しばらくすると同じことを繰り返してしまう。どこで間違ったのか。それは初一念の思いを素直に受け止めなかったからだ。どんなに不都合な思いが出てきたとしてもそれをそのまま操作せずにじっくり味わっていると、なぜかそこから不快感がなくなってきて、自然と求めていた答えが出てくるから不思議である。

よく認知を変えるというが、それは考えを知識の力で変化させることで余計に思考が絡まってしまう。それよりも初一念を大切にすることが重要だ。