2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ヨブ記

「ヨブ記」38章より この時、主はつむじ風の中からヨブに答えられた。 「無知の言葉をもって、神の計りごとを暗くするこの者はだれか。 あなたは腰に帯して、男らしくせよ。わたしはあなたに尋ねる、わたしに答えよ。 わたしが地の基をすえた時、どこにい…

「わからなさ」がわかること

人が何かを知ろうとする前に、 人が何かを求めようとする前に、 人が何かを為そうとする前に、神がなぜ人間をみすてたかを知れ。 人類は破局の真因を知らず、 人間復活の道を求めず、 人は為すべきことを知らずして、 ただ為すこと多きを誇る。 福岡正信 『…

自分を概念化できない

人は自分という人間を一番よく理解していると思っている。しかし、本当にそうだろうか?例えて言うならば、自分は自分の顔を鏡に映さない限り、どんな顔か全くわからない。また、内面の世界も同様で、私がイメージしている私というものは私が認識できる範囲…

心は概念化できない

普段、私たちは生活の中で自分の心の内容を言語で表現する。しかし、本当に心の内容を概念化することが可能であろうか? 心は常に雲のように移り変わっている。ほんの5分前に考えていたことが、すぐに反対に変化していたりする。その危うく、移りやすい心の…

事実唯真

「私の療法は、『事実唯真』『事実にあらざれば真にあらず』ということを、最も大事とする教え方であります。」 この言葉は森田療法で有名な森田正馬先生の言葉だ。 私たちは普段の生活で、事実に即して生活していると誰もが思っている。しかし、よくよく振…

仏教の大意① 鈴木大拙

仏教の大意は昭和21年4月23日〜24日にわたって天皇皇后両陛下のために大拙が講演したものを基礎にして起稿された。第一講『大智』では大拙の思想全般にわたって展開されている、無分別、無差別を中心とした霊性的直感、霊性的世界観に関して説明を加えている…