2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

初一念を大切にする

人間の心の中は誰でも初一念と二念の対話によって成り立っている。初一念とは無意識からやってきて、二念は自我を中心としている。この二念の中に分別が働いているのである。心を病む人の陥ってるパターンが初一念で湧き出してくる思いを二念で打ち消し、思…

神と我

「我々の自己はどこまでも唯一的に、意志的自己として、逆対応的に、外にどこまでも我々の自己を越えて我々の自己に対する絶対者に対するとともに、内にもまた逆対応的に、どこまでも我々の自己を越えて我々の自己に対する絶対者に対するのである。前者の方…

正負の法則

美輪明宏さんがよく語られる人生論の中に正負の法則というものがある。これは例えば運が良いことが続けば、その分悪いことが起き、悪いことが起きればその分、運は溜まっているということだ。 最近ではある有名芸能人の方が若くしてガンに冒され、闘病生活を…

陽と陰

人間誰しもいつも明るく輝いていたい。そして、確かにそんな時期もある。仕事、健康、経済、全てがうまくいくときである。こんな時は何も考えずに単純に幸せを謳歌することができる。しかし、突然に思いもよらない出来事が忍び寄る。例えば、病気、家庭の問…

時期を待つ

何事もうまくいかぬ時節が確かに人間にはある。仕事、健康、家族など様々な問題が降りかかって身動きできない時である。1年の中に春夏秋冬があるように人間にも冬のような実りの少ない時期がある。そう言う時はただじっとして春の訪れを待つべきだ。冬に時期…

特別無条件同化暗示感受習性

たいていの人はいろんな理屈を言うけれども、この消息をご存じない。人間の夜の寝際の心は『特別無条件同化暗示感受習性』という状態になっているのよ。つまり、無条件で同化しちまう暗示感受習性があるんです。ですから、夜の寝際にちょいとでも、それが嘘…

言葉を変える

太初に言あり、言は神と偕にあり、言は神なりき。 この言は太初に神とともに在り、 萬の物これに由りて成り、成りたる物に一つとして之によらで成りたるはなし。 「ヨハネ福音書」 確か、苫米地博士の書いた本にルータイスのアファメーションの基本はこのヨ…

考え方を変えるのではなくて・・・

考えは考えでしかないことを知ることが大切だ。思考は思考、現実は現実。知性で意味や答えを確定させたい欲求を我慢して、ただそのままの事実に任せるときに「私」を超えたところから勝手に答えがもよおされてくる。この境地が自然法爾、絶対他力の世界であ…

心は変えられない

悩みを持つ人が悩みから抜け出れなくなるときに陥っているのが、「こんなことで悩んでいる自分を変えたい」、「この心を変えたい」という思いだ。しかし、なかなか心は変わらない。むしろどんどんと深みにはまっていってしまう。 これは心というものが自分の…

知性の及ばない世界

丁度川の岸へ立って、水の流れを眺めて、不快だろうか、浅いだろうか、冷たいだろうか、熱いだろうかといろいろと想像をたくましうするのと同じことだ。宗教の世界ではさういうふことを妄想と云ふ。また情識と云ふ。加賀の世界、分別の世界ではそれもよから…

羅針盤

ある人が何か悪いことをしたという噂を耳にした時、われわれはよく、その人には両親が無いという。一体良心とはいかなるものか?良心とはすなわち、万人の内部に生きている唯一絶対の霊的存在の声である。 トルストイ『人生の道』62p 良心とはすなわち羅針…

久遠の今

思考の性質は過去、もしくは未来に向けられている。 過去はすでに過ぎ去った時間で在り、もうすでに取り返すことができない。 そして未来もまだやって来てもいない。人間は日々、まだ起きてもいない過去や未来に 縛られ、苦悩しながら生きている。 しかし、…