目は目自身を見ることができない

目は言うまでもなく見る為のものである。

しかし、もし目が目自身を見ようとしたら目は外界を見ることができなくなる。

したがって目は目自身を見ないが故に外界を見ることができると言える。

同様に、「私」が「私」を見ようとすると「私」がわからなくなり、「私」を見ることをやめると自然と「私」が見えてくる。

即非の論理から言うと目は目ではない、故に目である。

私は私でない、故に私であるとなる。